何もしてくれない警察でも相談だけはしておこう【ストーカー体験談】後編

ストーカー行為被害(後編)警察は相談しても動かない|友達関係の対処法 危ない体験・失敗談
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警察は物的証拠がないと動かない

察は物的証拠がないと動かない

ストーカー被害を相談するなら
警察相談専用電話#9110へ

 

私につきまとっていたバンドメンバーのAが

私への見せしめ的な暴行事件を起こしました

 

それにより迷いが吹き飛び 警察へ助けを求めることにしたので

心証を良くしようと脱色していた髪を黒く染め

より親身に話をきいてもらう為に バイト先の店長に警察への同行をお願いしました

 

ストーカー被害の担当部署である【生活安全課】を訪れ

暴行事件とこれまでの出来事を説明し

警察からAに私へ近づかないよう警告してほしいとお願いしました

しかし返事はNO

 

私の主張はどれも主観的であり状況証拠しかなく それだけで公的に止めさせることはできない

暴行事件も あくまでも被害者に対する暴行罪であって

私へのストーキングと結び付ける証拠はなく ストーカー規制法の適用にはならない

それが警察の意見でした

 

ストーカー被害体験|前編

 

何もしてくれない警察でも相談だけはしておこう

何もしてくれない警察でも相談だけはしておこう

 

ストーカー被害に対して警察が簡単に動いてくれないことは知っていましたが

今回は暴行事件が起きていたので 何かしらの対応をしてもらえると

期待が大きかっただけに とても残念な気持ちになりました

 

よっぱ

『死ぬよ』と言われたことも・・

 

S
警察官

それ、録れてますか?

 

状況証拠だけで警察は動きません 警察を動かすには物的証拠が絶対必要です

 

脅迫などの暴言を録音など記録に残す必要があると言われたので

以後 Aと接触する時には前もって録音の準備はしていたのですが

実際に録ることはできませんでした

 

暴言で委縮してしまい録音ボタンが押せなかったり

あらかじめ録音していた時に限って明確な脅し文句を言わないのです

 

このように 警察に動いてもらうのは簡単ではありませんが

それでも 必ず相談だけはしておきましょう

そうすることで 今まではストーカーと自分の間だけで起きていたことが公になります

事を公にさらすこと 社会的に認められた第三者に事実を知ってもらう

それが何より重要です

 

 

職場にも及ぶストーカーの迷惑行為

職場にも及ぶストーカーの迷惑行為

 

警察の手は借りられず Aが現れる恐怖から しばらく東京を離れました

そして地元へ戻り実家で過ごす間 その先どうするべきか考えました

 

東京には戻りたい けど東京にはAがいる
Aとつながる可能性の高い音楽活動は完全に諦めることにしたものの

それでも東京に戻りたかった私は 再度アルバイト先の店長に助けを求めました

 

S

実はそれっぽいヤツらが店にきて電話もかかってきてる

 

それでも

安全確保に協力すると言ってもらえたので 私は勇気を得て東京に戻りました

しかし 早々に心折れる事態に直面します

 

東京の自宅アパートに着くと 玄関前にAが愛飲しているチューハイの空き缶が置かれていました

それは紛れもなくAから私へのメッセージ

 

Aに繋がる知人で私の自宅を知るものは誰もいないと思っていただけに これは大変ショックでした

室内に入ったものの怖くて電気がつけられません

すぐに自宅を離れ 同じ都内に住む彼氏の元へ向かいました

 

心配かけまいと何も話していなかった彼氏に ここではじめて事情を説明

結果 当面は彼氏宅で寝泊まりし そこから仕事へ通うこととなり

さらに シフトは早番から遅番に移動して 店長が送り迎えをしてくれるという

完璧な布陣がひかれました

 

職場から外に出なければAが私に近づくことはできません

これでAが根負けして現れなくなるのを ひたすら待つことにしました

 

何ない日が続き Aもさすがに面倒になったのかも知れない

先の暴行罪で捕まったのではないか そう考えはじめていた時

バイト先にAが仲間と共に現れました

 

数人で店内をうろつき 私がいないとわかると電話をかけてきました

そして電話にでた店長に対し 私を出せと凄んだのです

 

S

店内は防犯カメラに撮られているし電話は録音されているよ。2度とかけてこないように!

 

そう言って電話を切りましたがすぐまた電話がかかってきます

 

S

営業妨害だから 警察すぐそこだよ!

 

Aは子供じみた捨て台詞を散々吐いて電話を切りました

 

その翌日 

今度は自宅アパートの大家さんから電話があり 自宅へ来てほしいと言われました

実はアパートの1階が大家さん宅という間借りのような間取り

 

安全のため朝早い時間に訪れると一通の封筒を差し出されました

 

O

これを持ってきた方達 ずいぶん恐い感じの人たちだけど 貴方がいない間に何度かこの辺りで見かけたのね うち子供まだ小さいし ああいった人たちがうちの前にいたりすると怖いのね・・・

 

封筒の中には金銭を請求する手紙が入っていました

私が突然連絡を絶ったあと 利用したスタジオ代などを私に払えと言うのです

 

もちろん払う必要などまったくありませんが

一部を払う代わりに今後私に関わらないという念書を取ろうと考え

A本人ではなく仲間のKに連絡をとりました

 

会うために選んだ場所はバイト先に近く人目の多いファミレス

呼び出したのはKだけですがAも来るに違いないので

ここでも店長に付き添ってもらいました

 

すると案の定 約束の店の少し手前でAが待ち構えていましたが

店長が遮りすかさず店内に押し入れてくれました

人目に触れたくないAは店内に入ってきません

 

中にはKだけが待っていました

店長同席のもと持参した念書と領収書にサインを求めます

無言のKに対し 私はAから受けてきたストーカー行為を話して聞かせました

 

K

けど それは監視するためのフェイクだったってAが・・・

 

恋愛感情で追いかけ回したのではないとでも言いたいのでしょうか

真意がどうあれ やったことは同じです

 

警察に相談済みでありAやKの住所も所轄に控えられていることを伝え

サインした念書と領収書をうけとり Kを残して先に店を出ました

 

ストーカーの中身はわがままな子供

ストーカーの中身はわがままな子供

 

外にいたAはKが出てくるのを待って一緒になって追ってきました

赤信号で足を止めた私たちの前に立ちはだかり怒鳴ります

しかも店長に向かって吠えたてたのです

 

A

誰だオメーはよ!関係ねーだろオメーだけ先行け!おれはこいつに用があっからよ! オイッY話があんだって!なー!!

 

 

S:右
店長

やめろ 話があるならすぐそこ警察だから一緒に行こうか

 

A

ふッざけんな!いかねーよ!!だからよー!Yお前に話があるっつってんだろーが!!

 

私はAに対し徹底的に無言を貫きました

 

Aは手を出してはきません

子供が駄々をこねるように 顔を真っ赤にして地団駄踏んでわめき散らしているだけ

(もう放っておこう)という顔の店長に促され Aを無視して信号を渡りました

 

Aもそれに続こうとしましたが

Kがついて来ていない事に気づくと 戻って今度はKに怒鳴ります

しかしKはそこを動かず Aも一人では追ってきません

 

Aは遠のく私たちに後ろから吠え続けていましたが やがてそれも聞こえなくなりました

結局それが最後

 

そもそもKや他の連中はAに無理やり付き合わされていただけ

きっとAはお金の回収を私につきまとう建前にしていたことでしょうから

それを受け取って私を追い回す言い訳がなくなったのです

 

しばらくは物陰から突然現れやしないかと緊張しましたが

それ以降 待ち伏せされることも

バイト先に電話がかかってくることも 二度とありませんでした

 

ストーカー被害による消えないトラウマ

 

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