北沢しげる【夜歩く死体】
出版情報
レモンコミック・恐怖コミック
『夜歩く死体』
・作者:北沢しげる
・1巻完結
・発行所:立風書房
・1977年発行
・定価350円
所々でエロさが光る秀作
本日ご紹介は、北沢しげる作『夜歩く死体』。
こちらの題材はモダンホラーの大定番『フランケン・シュタイン』。
この作品もっすごい仕事が丁寧!!そして、なんだかと~っても生々しい。
例えばP102~P107でいちゃついてる男女。
女がけっこーなブサイク。
なんだけど身体がやたらいい女風にエロい!
よっぱ
エロいぞ!
P184~手術台に縛り付けられる半裸のヒロイン・アンナ。
中世ゴシック調下着でこれまた何だかムズムズとエロい!
よっぱ
エロ!!
そしてラスト。
日本映画なら「完」、香港なら「終劇」と
表示されそうなラストシーンで、さらに2ページ使って
人間に対する見識あるコメントまで書かれています。
それがこちら
人間は・・・
猿から進化したものだとしたら、
完全すぎるし。
神様がお創りになられたものだとしたら、
あまりにも不完全すぎる。
そして皮肉なことには、
人間は完全欲が強すぎる。引用:『夜歩く死体』より
見所満載の一冊です。
ゴシックホラーの名作がベース
うっそうとした森の中にたたずむ古い館。
そこである研究に没頭する男『フランケンシュタイン』
助手のピーターと小間使いのアンナ。
その三人のもとへある嵐の晩
旅の途中の老人が迷い込みます。
フランケン博士は老人を追い出すように言いますが
見かねたアンナとペーターの懇願によって
老人は一晩の宿を借りることができました。
身寄りのない老人はやさしいアンナをかわいがり
寂しい暮らしを送るアンナも老人を慕います。
そして二人が悲劇に巻き込まれていきます・・
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