昭和オカルトブームおすすめ漫画【やすだたく】ミイラが呼ぶ夜・呪いの悪魔像

昭和オカルトブームおすすめ漫画【やすだたく】ミイラが呼ぶ夜・呪いの悪魔像 怖い漫画
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やすだたく【ミイラが呼ぶ夜】

やすだたく【ミイラが呼ぶ夜】

出版情報

レモンコミック・恐怖シリーズ
『ミイラが呼ぶ夜』
・1巻完結
・発行所:立風書房
・1982年発行
・定価390円

 

昭和オカルトブームおすすめ漫画

実際に順位付けなどしたことがないので適当言いますが、

とにかく人生ベスト10…30、いや20には入る一冊。

チープなタイトルとカバーデザインからは想像できない、

この時代吐き捨てるように出版されたやっつけホラーとは一線を画す秀作です!

 

剥製づくりが趣味の犯人が幼くして亡くなった妹の亡骸をミイラにし

その友達にしようと小学生の主人公を誘拐すると言うのがあらすじですが

囚われの主人公が必死で知恵と勇気を振り絞り

子供ながらに犯人と渡り合う様子が絶妙なタッチで描かれています。

中でも、P75~P78の恐怖の描写は当時革新的!と自分は感じています。

素晴らしいのでチラッと、、

 

やすだたく【ミイラが呼ぶ夜】01

やすだたく【ミイラが呼ぶ夜】02

やすだたく【ミイラが呼ぶ夜】03

 

ね!すごいっしょ!!

 

諸星先生の栞と紙魚子シリーズに

ちょっとこのシーンを彷彿とさせるカットがあるんですよね。

これです。

 

やすだたく【ミイラが呼ぶ夜】04

 

ね。このランダムな通路の感じ。そこを凶器持って追っかけてくる感じ。

 

よっぱ
よっぱ

こういうのなら引用の必要性が認められますよね?

 

そしてラストP189の一節。これが秀逸!!

 

もうすぐ秋……
私…
みの虫のように小さなからの中に
とじこもりたい…………
引用:『ミイラが呼ぶ夜』より

 

この〆が!作品の品格を格段に押し上げています!!

恐怖と、憎しみと、哀しみが混じりあったセメントで塗り固められたような、

例えようもなく苦しい絶望的な気持ちになれますよ。

 

しかし、どんなにつらくても、

自分にがっかりするほど早く、笑える時ってやってくるんですよね・・

 

よっぱ
よっぱ

人って上手く造られたものです

 

残念ながら『やすだたく』作品の購入サイトがみつからなかったので、

誘拐・監禁関連の書籍のリンクを張っておきます。

 

 

やすだたく【呪いの悪魔像】

やすだたく【呪いの悪魔像】

出版情報

レモンコミック・恐怖シリーズ
『呪いの悪魔像』
・作者:やすだたく
・1巻完結
・発行所:立風書房
・1980年発行
・定価390円

 

古本独特のかび臭さが際立つ逸品

アングラ感に満ち満ちた昭和怪奇漫画を代表する一冊をおすすめします。

いいです!やすだたく。

ストーリー自体はありふれているのですが、何ともいえず重暗い気分に浸れます。

 

ゴツゴツと角が立った男性的な輪郭に、不釣り合いなどんぐり眼の主人公たち。

やすだたくさんのコミックは基本、

正義はどんぐり眼で悪はキツネ目というキャスティングになっているようです。

 

線が太くて全体に黒い。黒くて暗い。

だからかな?古本独特のかび臭さが際立って感じます。

 

よっぱ
よっぱ

残念ながら販売サイトはみつかりませんでした

 

あらすじ

仲良し女子高生コンビニのエミとケイ。

ある日一緒に勉強するためケイがエミの家を訪れます。

てすが勉強そっちのけでふざけて押し合ううち、壁に立ててあった荷物をケイが倒してしまいます。

それはエミが10日前に恋人の慎悟から預かってくれと頼まれたものでした。

壊れていないか確認するため包みを開けると中には気味の悪い像が一体。

ケイはその像を悪魔の像ではないかと疑い確かめようとします。

『この像を傷つけると恐ろしいことが起こるかも知れない』

エミは慎悟に言われた言葉を思いだしケイを止めます。

しかし好奇心旺盛なケイはエミが止めるのも聞かず、

エミが部屋を出た隙に鉛筆で十字架をつくって像に近づけました。

その瞬間、背中に毛虫が入り込むという奇怪なことが起こります。

不審に思いながらエミに見送られ帰宅するケイ。

しかしその間に、例の像が部屋から盗み出されてしまったのです。

さらにケイは原因不明の錯乱状態に陥り、エミの身にも次々危険がふりかかります。

悩んだエミは理科教師の田沼に相談し、田沼と一緒に慎悟に会いに行くことになりました。

しかし慎悟はエミに像を預けてからアパートに戻っておらず行方不明になっていました。

またケイの症状は悪化し入院することになりますが、

入院させられた病院では家族すら面会を許されません。

得体の知れない病院からケイを助け出すため、エミは田沼と共に病院へ向かいました・・・

 

 

アングラ感に満ちた昭和の古本屋

昭和70・80年代は、いたるところに古本屋さんがありました。

私は自宅から一番近い店にほとんど入り浸り状態。

今でもまざまざと思い出す事ができます。

 

素っ気ないプレハブ小屋。

いつもやたら薄暗い店内。

レジに隠れるようにひっそりとたたずむ店主。

そして、古本から香るインクとホコリのザラついた匂い。

 

汚い!と言われてしまえばその通りなんですが、

私にとっては慕わしい懐かしい匂いなんです。

 

そんな店の主からある日

 

男性
店主

今週で店閉めるから好きなの持ってっていいよ

 

そう言われ、欲張って自転車の前かごいっぱいにもらって帰えった覚えがあります。

 

その中にあったのが今回紹介したやすだたく先生の作品。

あの店の雰囲気そのままのアングラ感に満ち満ちているせいか

まだあの独特な匂いがするんですよね・・・何十年もたつのに不思議です。。

美しき怪奇幻想の世界の『井上宣』も必見!
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