恐怖漫画の金字塔!いけうち誠一【呪いのかつら】昭和殺戮ホラーの傑作

恐怖漫画の金字塔!いけうち誠一【呪いのかつら】昭和殺戮ホラーの傑作怖いおすすめ漫画

りかい

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いけうち誠一【呪いのかつら】

いけうち誠一【呪いのかつら】

出版情報

恐怖ロマン
『呪いのかつら(ヘア・ウィッグ)』
・作者:いけうち誠一
・短編全4話
・発行所:壱番館書房
・昭和57年発行
・定価380円

集録作品

・呪いのかつら
・檻
・霊界のささやき
・小ちゃくなあれ

概要と主観

タイトル作品の『呪いのかつら』によせると

このようなカバーデザインになってしまったことは理解できるのですが、

これではこの一冊の凄さが全く伝わりません!

 

怪奇幻想系漫画に的を絞って読み続けた私からしてこの作品は、

絶対手放せない超一級品のホラー漫画です。

相当に体力を消耗する、恐ろしく中身の詰まった作品。

 

よっぱ
よっぱ

幸運にも手に入れる機会に恵まれたら、必ずものにしてください。

 

作品ピックアップ

呪いのかつら

かえしておくれ、私のかつら……

若さと美しさ…

望むことがなんでもかなえられる

あの つやのある髪を……

女性
老婆

つけてば美しくなる幸運のかつらを~

 

とも子は夜道を帰宅途中、

かつらを求める言葉をうわ言のように繰り返しながら徘徊する老婆に遭遇します。

老婆が近くなろうとしたその時、突如後ろから男に口をふさがれました。

そのまま物陰から老婆をやり過ごすと

男はとも子にその老婆から盗んだというかつらを渡し走り去っていきました。

 

我に返ったとも子は老婆にかつらを返そうとしますが、

すでに姿が見えなくなっていました。

翌日警察に届けることにしたとも子はかつらを自宅に持ち帰りますが、

部屋に入るやそのかつらからただならぬ気配を感じます。

(このかつらと一緒に誰か部屋に入ってきたみたい…)

気味悪く思いながらも、つややかな美しい黒髪に魅せられ

躊躇いながらもかつらをかぶってしまいます。

すると…‥思わず自分に見惚れてしまうのでした。

 

翌日、警察へ届ける為かつらを手にしたとも子は

夕べの美しかった自分を思い出し(交番の近くに行ってからとればいい…)

そう思いかつらをかぶって家を出ました。

 

道行く人々が彼女を羨望の眼差しで見つめます。

(みんながふりかえる、あこがれの目であたしをみる!)

まるでスターになったような気持ちで颯爽と街を歩き

そのまま通りの角に差しかかった時、

出会いがしらに自転車とぶつかってしまいます。

 

起き上がってみると、相手は憧れの男性である大原さん。

これで大原と親しくなったとも子はそれが幸運のかつらの魔法だと信じ、

かつらを自分のものにしてしまいます。

 

かつらをかぶって大原とデートするとも子。

大原に夢中になったとも子はいけないと知りながらかつらが手放せなくなります。

 

よっぱ
よっぱ

美と男への執着は女の抗えない性なのか、

 

(余談?)

ちょっとオチバレしてしまいますが、

このかつらにとりついていた霊の正体は

かつらの髪の主、冒頭に登場したお婆さんの生霊だったのですが

その老婆の描写がちょっと、だいぶ、独特で・・・苦笑、、

そこに特化してカバーデザインしたのかな?と思われます。

 

特にとも子と大原が老婆の家を訪ねたP51のシーン。

(こんにちわ!あたし蘭子ちゃんよ!)って💧

 

ストーリーは至極真面目なので、笑わせに走ってるわけでもなさそうですが

ちょっとね、作者のふり幅がここだけ変に振り切れちゃってます。

余談でした。

 

『容姿コンプレックス系』でおすすめの作品
谷間のユリ(楳図かずお『映像』第二話)

菊池雅子は両親を亡くし、

会ったことのない叔父とその妻と息子の三人で高台の洋館で暮らすことになります。

 

しかし実際にあってみると、

7歳だという息子のみちおは子供とは思えぬ異様な雰囲気を湛えていました。

何とかみちおと打ち解けようとしますが、みちおの嫌がらせは続き、

叔母からは余計な事をしないよう忠告されてしまいます。

 

冷たい叔母とみちおとの生活は辛く、やがて優しい叔父と恋仲になり

叔父にこの館を出ようと持ち掛けますが叔父は我慢してくれと言うばかり。

 

そんな日々の中、

とうとうみちおの正体とみちおと叔母との信じがたい関係を知るのです。

 

よっぱ
よっぱ

P102の重なり合うカエルの意味が、子供の頃は理解できませんでした。。

 

霊界のささやき

心霊研究家の中岡俊哉氏のもとに報告された体験談を

劇化したものという設定です。

 

十六歳の水島京子は、家族と共にあるアパートに引っ越します。

そこは前の住人が行方不明となっているといういわくつきでしたが

そこで暮らし始めた直後から京子の体に異変がおこります。

 

何の身に覚えもないのに、突如激しく指先が痛み膿みはじめてきたのです。

医者に診てもらっても原因は全く不明。

何かを激しくひっかきでもしなければこの様にはならないと言われます。

 

それから京子は悪夢にうなされ、

部屋の前で撮った写真には幽霊のような人影が写り込むなど

奇怪な現象が続きました。

 

やがて京子の耳にあるささやきが聞こえるようになります。

(たすけ…て あたしをここから出して… く くるしい…… たすけて…)

そして”ガリガリ”と何かをひっかく音が。

 

『あなたはどこにいるの?あたしはどうすればいいの!

思わずそう口に出した京子の前に、とうとう幽霊が姿を現し

そして京子をある場所へ導くのですが・・・・

 

不可思議な霊界。それはあなたのすぐそばに。。

 

よっぱ
よっぱ

この『霊界のささやき』を読んで以来、閉じ込められる系が苦手になりました。そこに追い討ちをかけたのが、成毛厚子さんの『幽霊ごっこ』。表作品とも完全にトラウマです。

『地中監禁系』でおすすめの作品
幽霊ごっこ(成毛厚子『闇からの誘い』第三話)
小ちゃくなあれ

最恐最悪!昭和カルトホラーの傑作。

この作品はある少年の手記を漫画にするよう

作者が編集者から依頼されたものであるとされています。

 

その内容はまさに醜悪の極み。

『小ちゃくなあれ。小ちゃくなあれ。』

無邪気に聞こえるこの言葉で

小さくした人々を殺していく際のその描写が凄いです。

 

子供がおままごとのように無邪気に人を殺していくのですが、

そこには子供だからこその躊躇のない残虐性がむき出しになっているのです。

 

描写がマイルドな殺し方だけ、チラッとお見せしましょう。

小ちゃくなあれ(呪いのかつら第4話)いけうち誠一

参照元『小ちゃくなあれ』いけうち誠一(呪いのかつら第4話)

 

これ、この感じ。

あなたにも覚えがあるんじゃないですか?

小さな生き物を、水責め火責めとか言ってね・・・

 

幼い頃の、弱い者に対し湧き出すあの激しい苛立ち。

あれなんなんでしょう・・・

 

あなたも子供の頃、残酷でしたか?

 

 

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