懐かない飼い猫
実家住まいだった昔のこと
友達の紹介でアビシニアンのルディーレッドを譲り受けました
見た目はそりゃーもーかわいいったらない
そして成長するとかわいいから美しいへ
だがしかし
この子がマジでちっとも全然なつかない
側に寄らない
触らせない
おやつも見向きもしない
見てるとご飯を食べない
ご飯の催促もしない

ミャーと声出して鳴かないのです
声を発するのは『シャーツ!』と激オコで威嚇する時だけ
どんなに下手に出てみても全く変化のないその態度に段々腹が立ち
かわいいと思えなくなりました
後にパートナーとなるオス猫が仲間入りしてからも
その態度は変わりません
見た目も性格もモッサリ穏やかなこのオス猫まで威嚇し続け
そのうちそのオスとの間に子猫が生まれても なお態度に変化はありませでした

そんな態度でいつヤッたんだ
少しだけ心を開くきっかけとなった子猫の救出劇
外出から戻り玄関へ近づくと
いつも家の中からオス猫が走って出迎えにくる音が聞こえてきます
しかしある日 玄関を開けると待っていたのはメスの方でした
明らかに様子がおかしくて
漫画なら(汗汗;;)と吹き出しをつけたくなるような慌てようで
普段全く鳴かないネコが『ピャッ!ピッャ!』と しきりに鳴くのです

鳴き方かわってんな
しかもスリスリなど一度もしたことがない猫が
私の足の回りをぐるぐるまとわりついてきました
そして急にリビングに走っていったかと思うと すぐまた戻ってきて
今度は私の足に軽く体当たりし またリビングへ行くという行動を繰り返しました
マンガのようですが
本当にその姿からは『早く来て!』と声が聞こえるようでした
リビングへ行くと 何とノミ駆除用の粘着テープに
生まれたばかりの子猫たちがくっついていました
この猫は自分でどうすることもできず 人間に助けを求めたんです

なんて賢いのだろう
私が子猫を救出してる間
これまた(ハラハラ;;)と吹き出しが出そうな顔で
私の回りをウロウロウロウロ・・・・
大事な子供が鷲掴みにされハサミで毛をカットされているのですが
私を攻撃することはありませんでした

助けてくれているのを理解してたんですよね
あの時は本当に 猫が人間と姿・形と話す言葉が違うだけの
同じ生き物なんだと実感しました
懐かない猫は自立心が強い甘え下手
それ以降 この猫の態度がちょっとだけ変わりました
他に人間も他の猫もいない二人きりの時だけ
たまに向こうから寄ってきて さりげなくスリっとするようになったんです

キュンです♡
猫にも性格があって
皆が愛想よくゴロゴロ喉鳴らす訳ではないのです
自立心の強い性格の猫とは
飼い主対ペットではなく個体対個体として同じ目線で接し
共存共生の精神で仲良く暮らしていきましょう
以上 参考になさってください
おまけ映像
この時助けたチビ猫ちゃんのその後の映像がこちら
ガラケーによる20年以上前の映像です
母猫に一切似ず 父猫に似たのでとても人懐っこい性格で
一歩歩く毎に地面をフミフミ 寝っ転がって空中をモミモミ
フミフミ、モミモミ・・・
いつも鼻の頭と目を潤ませて カワイイったらありゃーしない
この子があまりに可愛かったので 亡くなって以降ペットは飼っていません