ダグラス窩子宮内膜症は診断治療が最も困難
ダグラス窩深部子宮内膜症とは
『ダグラス窩深部子宮内膜症』といのは
子宮と直腸のくぼみである(ダグラス窩)と呼ばれる場所に病変が発症する子宮内膜症で
4つある子宮内膜症の中でも特に痛みが激しく
最も診断・治療が困難な非常に厄介な病気と言われています
ダグラス窩には多くの臓器が重なりあっているため
画像などの検査では発見が難しく確定診断は腹腔鏡検査で行われます
そして確認と同時にそのまま手術を行いますが
ダグラス窩は直腸に穴を開けてしまう危険性が高い箇所にある為
手術を行う場合は非常に高度な技術が必要で完全除去が難しいのが実情です
また直腸に密接している為に顕著に現れる痛みが『性交痛』と『排便痛』で
これが女性の生活の質を著しく低下させる原因となっています
確定診断と焼灼術
腹腔鏡下術後1~2日目から退院まで
手術直後
うっすらと意識が戻り そこがオペ室だと気づいた瞬間は焦りましたが
人工呼吸器が外れていることがわかり一安心

術中覚醒は回避できた模様
移動中また眠ったらしく 次に意識が戻るとそこは個室のベッドのうえ
立会人だった彼が先生や看護婦さんたちと話してる様子が見えてきました
手術をしてくれた大先生の盛大な自画自賛も聞こえます
手術が上手く行ったのは有難いですが
意識がはっきりするに連れ感じる痛みが増してきました
私はその痛みを訴えようとしますが声になりません
皆の声は聞こえ姿も見えます しかし話せないし動けない
金縛りに似た状態となっていました
仕方なしに全力でしかめっ面をしてみると

先生こいつ痛そうな顔してますよ

そーですか?じゃー痛み止め足しましょう
気づいてくれた彼に心底感謝☆彡
すると安心したのか痛み止め効いたのか いつしかまたまた夢の中・・
そんな感じで寝たり覚めたりを繰り返しながら手術の当日が無事終了し
翌日からはさっそく早期回復に向けた取り組みをはじめます
手術後1日目(翌日)
まずは坐位の姿勢がとれるように自力で体を起こすところからスタート
自動リクライニングベッドなので
枕元のスイッチをちょっとずつ押してマイペースにチャレンジできます
はじめは少しでも体が曲がると痛いですが
癒着してしまっては後の生活が大変なのでここが頑張りどころです

マイペースにスパルタでいこう
完全に体を起こせるようになると
麻酔で意識を失ってから挿入された尿排泄の管が抜かれます
そうなるといよいよ立ち上がって自力でトイレに行かなくてはいけません
だから本当に頑張って無理して起き上がって歩いていたら

もう立ってるの!?
2日目以降は調子にのって
病棟内徘徊・院内徘徊と徐々に行動範囲を広げていきました
手術後3日目
術後3日目に待ちに待ったシャワータイム!体を洗うのは実に4日ぶりとなります
ちょろちょろ動き回るようになると小汗もかきますし もー頭が洗いたくて、洗いたくて、

人間らしい生活に入浴って欠かせません
個室を選択して良かったと何度も思いました
何週間も何か月も入院する訳ではありません 特に腹腔鏡下術なら数日で済みます
大部屋と個室の差額くらいちょっと節約すればペイできます
よほど集団生活慣れしてる人でなければ絶対に個室をおすすめします
手術後5日目(退院)
加入している保険が5日以上で長期入院になるので
もう少し早くても良かったんですけど6日にしてもらいました笑

快復は順調ですがダグラス窩に病変が残っているのでディナゲストの服薬は閉経まで継続した方が良いです
当時ディナゲストにジェネリックはありません
当時ディナゲストの薬価は一月分で約9000円でした
これが10年続くと・・・ ¥9,000×12×10=¥1,080,000

はい100万え~ん
子宮内膜症なので飲酒は影響なかろうと思いつつ
帰宅後の飲酒について問題がないか念のため確認したところ
直接は関係しないのでそれで急に死んだりしませんがオススメはできません
血流が良くなるので傷の治りが悪くなりますからと言われました
それくらい我慢した方が無難かの質問に対して

んー3週間くらいは
帰宅したら痛み止め兼ねて晩酌しようと考えていたのでガッカリでした
【閲覧注意】摘出腫瘍を立会人が確認
画像は実際に取り出された卵管やらその他諸々です

けっこうとりましたよね
しかしこれ
彼氏に確認させ写真まで撮らせるなんて事前に聞いていませんでした
トラウマになって私が抱けなくなったらどーしてくれるんでしょう!

オッサンレンタルつかえばよかった⤵
血がダメだという男性は多いので 立ち合いをパートナーにお願いする場合
こういったことも事前に確認しておいた方がいいですよ
要点まとめ
⭕ダグラス窩深部子宮内膜症は子宮内膜症の中でも特に完全除去が難しい
⭕摘出腫瘍を立会人が確認し撮影する場合がある
⭕手術後は腸などの癒着防止の為できるだけ早くから体を動かす