
子宮内膜症の悪化によって手術を余儀なくされましたが、すぐに手術が受けられず苦悶の日々を送りました。

半年待ちなんてザラですよ
腹腔鏡下手術が決定
思いもよらぬ病状悪化が判明。さあ、そうとなったらもー早いとこ手術手術。

先生このまま入院ですか?手術明日?明後日?

いえいえ、手術待ちの患者さんたくさんいるので、半年は待っていただかないと。

半年!半月じゃなくて?うそでしょ?!

はい。うちで手術となると
今んとこ半年先になります。

無理ー、ほんと無理ー。なんとかなりませんか。そもそも手術必要なかったはずなのにー!こんなの酷すぎる、、

・・・。本当はあんま言っちゃ駄目なんだけど、ま、いっか。今偉い人いないし(笑)。
実は私の実家も産婦人科なんですよ。そっちだったらもう少し早く手術できると思いますよ。ちょっと空きがあるか聞いてみましょうか?

ぜひ!なんとしても!!

・・・もしもし?あー、ぼくぼく。あのさー、チョコレート嚢胞で80超えちゃってる患者さんがいてね。
・・・うん、そーなの、それでこっち埋まってるからそっちでできないかと思って。どう?
・・そう、・・あ、そう。ちょっと待って。

(。。;;)

なんかちょうどキャンセルあったみたいで、9月くらいにできそうですよ。

うそ!やった!お願いします!(けどキャンセル何てあるの??)
捨てる神あれば拾う神ありってやつですかね!けど、同じ病院の医者だから、一人が犯したミスを他が補っただけとみれば感謝することでもないかな?
どこの病院でどんな先生かも知らないで手術決めちゃうのメッチャ不安!!けどこのチャンスにすがらないとこの先半年生き地獄;;だからとにかくこの人に託すって感じで紹介されたご実家(病院)に向かい、そこで具体的な手術のスケジュールをたて仕事も休職に向けた準備を行います。
と、このように子宮内膜症は命に関わることのない良性疾患の為、どんなに痛みが激しかろうが捻転や破裂を起してしまわない限りすぐに手術してもらえません。そして年々患者数が増加する中、手術までひたすら耐える日々が続くのです。
婦人科の病気は軽視されやすい
この病気の最も辛いところは、この激しい痛みが他人に伝わらないところ。手術が必要とわかっても、命に関わる病気ではありませんし、とにかく婦人科の病気は軽視されやすい。
仕事中、辛そうにすればその分視線が痛い。そして、かけられる言葉にどんどん気持ちが沈んでいきます・・

そんなに痛いの?
弱ったなぁ、
一部女性の励ましには同じ女性であるが故のトゲが含まれます。そして最悪の場合、それら女性が大したことないように吹聴するのです。

そんなに痛いの?
頑張って!
私だって更年期辛いよ。

私も子宮筋腫あるよ。みんな何かしらあって我慢してるんだから!

・・・・・
そんな空気の中、手術ギリギリまで出勤が求められます。
同じ子宮内膜症ですら症状は人それぞれ。手術まで自宅で安静にするようにといった診断書がもらえるわけでもないので出勤せざるを得ません。都内自宅から新宿経由で越境しての電車通勤。普段と変わらぬ一日の業務。

そりゃーもー!線路に飛び込みたくなるほど辛かった
解熱鎮痛剤ジクロフェナク処方
この頃になるとロキソプロフェンは気休めにもなっていません。先生に相談するとロキソプロフェンより強力な鎮痛薬『ジクロフェナク』を教えられます。非ステロイド性抗炎症薬の中では最強。そして副作用もより強力です。処方薬としてしか手に入りません。
それでこれの処方をお願いしますが先生がこのジクロフェナクを出したがりません。やはり相当副作用がきつい様子。しかし先の痛みより今の痛みを抑えることが先決。とにかく試してみたかったので先生にお願いして出して貰いました。
胃の炎症を抑えるためにランソプラゾールも処方されます。
そして期待をもって服用開始したわずか2日目にして、どでかい口内炎が3つもできる始末。そして相変わらず腹が痛い!

結局口内炎と胃痛を増やしただけ;;
理不尽な痛みに心も荒れ放題
なんもしてなくても痛いけど、かかとを地面に着くときがことさら痛い!どんなにスロモーに動いても電気のような痛みが中指を突き抜ける。とにかくできるだけゆっくり老人のようにしずしずと動く。
ある日の帰宅時、痛みに耐えかね立ち尽くしていると

どうかしましたか?
大丈夫ですか?
声を掛けて下さる方がいらっしゃいましたが

(- -;)…
小さく『大丈夫です』って言った声が相手に聞こえたかどうか・・・。ただこの時は赤の他人に説明する気力はなく理不尽な痛みに心もささくれ立っていたので、ほっといてくれという気持ちになり顔も上げず目も合わせず無視するような態度をとってしまいました。

優しかった人ごめんなさい
このような日々を酒と薬で紛らわしながら、さらに1か月以上すごした後ようやく8月某日手術の日をむかえます。
要点まとめ

つづく