40代で子宮内膜症を発症して急激に悪化するまで
体内が勝手に傷ついて出血し その血液が排出されないで溜まっていく
体内が腐敗した血液で汚れていき 汚れる一方できれいにすることができない
自身の体を労わってやりようがない理不尽な病気
そんな子宮内膜症の患者数が年々増加しているのは
初潮の早まりや晩婚化によって
女性の生涯での生理回数が増えていることが原因とみられています
私の場合 初潮は中学2年になってからと遅い方で
経血量も毎回少なく生理痛を感じることも極稀でしたが
生理不順に悩むこともなく基本23日周期で休むことなく生理を迎え
出産どころか妊娠したことすらないまま40才を超えましたから
そうでない人に比べた生理の総数は確かに多いでしょう
生理が軽いので婦人科疾患は無縁だと思い込んでいましたが
40を過ぎてから突然激しい痛みに襲われ子宮内膜症だとわかってから
手術が必要になるまでは1年かかりませんでした
今まで生理痛など無かったのに!
ある日の通勤電車の中で
その痛みは本当に何の兆しもなく突然襲ってきました
その痛みを言葉で例えると
(肛門中心にケツの底がごっそり抜け落ちそう)
何者かが穴に手を掛け引き剥がそうとしているような経験のない激しい下腹部痛
数分我慢していたら額から汗が流れ落ちてきました
駅に到着してトイレで排便しましたが全然痛みが治まりません
便器に腰掛けているのも辛く床に寝そべりたい衝動を必死に我慢
そして会社へ連絡しなければと思い外に出たものの耐えきれず
近くにあったATMコーナーの床で横になってしまったところ
職員さんが気付いて客室に運んでくれました
突然感じた痛みがみるみる増していき痛みの頂点で嵐が過ぎるのを待つような
そんな時間が30分から小1時間あったでしょうか
それが最初の異変でした
それからすぐに生理がきたので
痛みの原因は生理であったのかと一旦は腑に落ちたのですが
翌月にはあの激しい痛みはないまま生理が終了します
ところがその翌月はあの強烈な痛みに襲われまました
仕事中だったので応接室で休ませてもらいましたが
MAXに痛い状態は30分前後続いたでしょうか
もうその時の痛さと言ったら・・

気づかないように殺してくれ!
漫画みたいに誰か頸動脈失神とかで気絶させてくれないかなと願うほど
ですが次の生理の時この痛みは起こらず

生理が原因ではなかったのか?
これにより婦人科疾患よりも消化器系の疾患を疑ってしまい
胃腸科に通い胃の内視鏡検査(胃カメラ)を受けるなど
子宮内膜症の診断まで少し遠回りしてしまいました
痛みの主要原因は卵巣嚢腫
胃の内視鏡検査で問題が見られず血液検査でも他に疑うべき疾患がない中
3度めの発作的な痛みが生理の真っただ中に起こりました
ここでようやく婦人科を受診したその結果

左の卵巣が腫れています
子宮内膜症性の卵巣嚢腫と診断されました
しかし初めての異変以降 生理の度に激痛に襲われたわけではありません
これに疑問が残り質問しました

貴方の病変は左側にあります。排卵は左右の卵巣が毎月交互に行うのです。その為左側の卵巣から排卵がある月に、激しい痛みを伴ったのです。

卵巣の仕事って隔月交代制だったのか
排卵が左右交互である説は誤りである可能性が高いことが判明いたしました。申し訳ありません。しかし、ここではあえてリライトせずに別記で釈明させていただきます。どうぞリンクの記事も合わせてお読みください。
卵巣は腫れて痛みを発するようになっていましたが大きさはまだ2.5cm程度

3cm未満では手術の必要はありません
この程度であれば生理を止めることで自然と腫れも治まるとはっきり言われ一安心

ああ、早めにわかったよかった
そうです
私にとっての適切な治療がこの時から行えていれば手術は必要なかったのです
私はまだ手術が不要な段階で病院に行きました
そしてちゃんと通院し指示された通り服薬治療も行いました
にも関わらず病気を悪化させ痛みに耐えながら手術を待つはめになったのです
当時はずいぶん担当医を恨みましたが
医者も熟知する前に患者と向き合うこともあり
医療の常識が日々変わる中で やっぱり医者だって間違えるのです
しかも子宮内膜症はいまだ未知の病気
発症する部位、症状、進行具合、効果的な治療、薬、副作用など
すべてが患者によって異なると言っていいです
今あれこれ悩まれている患者さんは 私の話も参考に
ご自身にとってより良い治療の選択をおこなってください
要点まとめ
⭕子宮内膜症は生理が重い人だけがなる病気ではない
⭕自覚症状は突然現れることもある
⭕病変のある卵巣から排卵する時は特に痛みが激しい
⭕低用量ピル(フリウェル)は必ず効果があるわけではない