親切を装った『乗せてあげる』に騙された
あの日わたしと彼氏は『那須サファリパーク』を楽しんだ後、
予約した温泉宿『山水閣』に行く為バス停に向かっていました。
バス停はもうすぐそこ。
ギリギリ間に合ったとホッとした次の瞬間。
1時間に1本しかないバスが、私たちの前を走り去って行きました。
えー!
えー!
慌てた様子で走り寄ったり
手を振ったりしなかったからか??
なんだよチクショー
一刻も早く宿に着いて風呂に入りたいと急いでいたのに、、
なぜなら、
彼氏がパークのラクダにくしゃみをひっかけられて、その時とても臭かったのです!
しかし行ってしまったものは仕方がない。
調べるとパーク入口から目指す山水閣前まではバスで10分ほど。トボトボ歩いたって30分くらい。
一本道の那須街道なら迷いようがないし、一時間待ったあげく何百円もバス代払うなら歩こうと決め歩き出したその時、
あなたたちバス待ってるの?
スピードを落とした車の窓を開けて女性が声をかけてきました。
運転席には旦那さんと思われる男性の姿。
えっと、はい。
わたしたちこの先の自宅に帰るとこだけど良かったら乗っていく?
え?
しばらくバス来ないでしょ?ここ本数少ないのよね。いつもこの道を行き来するから、あなたたちみたいな人をよく乗せてあげるのよ。
あ、そうなんですか。
だから遠慮しなくていいのよ。乗っていきなさいよ。
いや、大丈夫ですよ。それほど遠くないですから。
どこまで?この先だと○○?
いえ、山水閣って旅館です。
はいはい、よく知ってるわ。通り道だから。どおせ前を通るんだから乗せてってあげるわよ。
んー。。
こんなおばちゃんたちでも心配なら無理にとは言わないけど・・・
いや、そんなことないです。心配とかそんな。
・・・せっかくだから乗せていただこうか?
50~60代の小ぢんまりした二人組。
力負けはしなさそうな風貌に気を許し、親切に甘えることにしたんです。
目的地に着いたら料金を請求された
車内ではごくごく普通に世間話。
どこから来たとか、何する予定だとか、前に乗せたカップルがどうだったとか。
そしたらあっという間に目的地に到着。
うわー!本当にありがとうございました。助かりました。
ね!待ったり歩いたりするより良かったでしょ?
はい!ほんとに。
じゃぁ、ちょっとガソリン代の足しにするから2000円だけ。
え?!
え!?
うん。タクシーだったら3000円くらいすると思うよ。だから2000円だけ。
やられた!
何とこの二人お金を要求してきたのです。
純粋な善意だとばかり思ったそれは
親切を装った白タク行為でした。
確かに二人はただで乗せるとは言わなかったし、こちらも確認はしなかったですよ。
けどあの流れで『お金取らないですよね!?』って確認なんて、
例え思いついたとしてもできないですよ。
それで結局払ったんです。
何て言うか、気押しされたというか・・
威嚇するでも悪びれるでもなく、極当たり前にお金の話をする小慣れた様子に
怖いって感じるよりも、むしろ自分たちが都合よくタダだと思ったことが恥ずかしいような・・
小競り合いで時間をかけた上、これ以上嫌な気分になるくらいなら、
2000円くらい払った方が早いという、面倒くさい気持ちになってしまったのです。
2000円って提示額もその辺の心理見込んでるんですよね。
押しの強い親切には要注意だな!
大した額の被害ではありませんでしたけど、
それ以上に、楽しい旅行にケチがついたことが悔しかったです。
残念ながら、今後はこれまでのように
素直に親切を受け入れられない
そう感じた出来事でした。
要点まとめ
⭕観光地での過度の親切は裏があると警戒した方がいい
⭕見ず知らずの人の車に不用意に乗り込むのはとても危険
日本の安全神話を過信してはいけないよ