クリスマスのゾっとする思い出
私が小学生の時、ちょうど今頃の出来事。12月のある日、父が天井につかえてしまうほど大きな木を一本肩に担いで帰宅しました。
資材を運搬した現場のそばに生えていたらしく、昨年壊れてしまったX’masツリーの代わりに、ぶった切って積んで来たそうです。

父は運送会社社長兼ドライバー
ワサワサと繁った枝葉が部屋を塞ぐ様子に母は面喰らっていましたが、立派な何かの木(モミの木ではなかった)に家族はそこそこ喜んで、さっそくデコレーションを開始しました。
高い場所は兄が、低い場所は私が担当し、なんだかんだで見事なツリーが完成!私はそのツリーを抱えるようにしてはしゃいだりしたのですが・・・
その翌日。
ちょうど日曜でまだ皆が寝ている早朝。ツリーのあるリビングダイニングに行くと妙な違和感を感じます。

何だかツリーの周りが黒ずんで見えるよ?
近づこうとした、その時
ポタッ↓
何やら落ちて来て、ふと天井を見上げると
(((ぞわッ!)))
何と天井を🐛無数の毛虫🐛が這っている!!

ギャァァァ
幹の先を伝って天井に逃れた毛虫の一団が、クリスマスツリーを中心に放射線状に円を描いていたのです;;床が黒ずんで見えたのも毛虫の集団。
父は毛虫だらけの大木を気づかずそのまま家に持ち込んだのです。そして家族もそれに気づかず飾り付けをし、私に至っては抱きついて喜んでいた。。
枝葉ではなく中央の幹にたかっていたのでしょうが、

それにしても良くまー誰も気づかなかったものだ;;
父を叩き起こしソッコーで撤去させたあとも逃げ出した毛虫が時間差で現れるので、しばらく自宅でビクビクする羽目に。
これに懲りた家族一同は以来、生木どころか作り物のツリーも飾るのを止めてしまい、残った装飾品をもったいないと思った父はそれを庭木に巻き付けました。
最先端☆個人宅イルミネーションの走りです。
30年以上も前のことですから、今のように個人のX’masイルミネーションが全くポピュラーではなかったので、田舎の暗闇の中でそれはとても目立ちました。
味をしめた父は電球を増量しX’masに限らず年中ライトアップするように。すると始めてしばらくの間、大通りを走る車が飲食店と間違えてうちに来てしまうことがありました((笑笑

2・3回ですけどねw
昔は思い出すたび身震いがした、あの天井を見上げた瞬間の記憶も今やすっかりぼやけてしまい、微笑ましい思い出になっています。

長らく外に置かれていた家具や雑貨、木々や花など植物も、外にあるものを家に持ち込む時はよくよく注意した方が良いですよ。