深夜の犯罪被害
走行する車もまばらな、深夜の大通りを原付で走っていた時のこと。
ずっと同じ自動車が、後ろについていることに気づきました。
次の赤信号で止まった時、試しに青信号で発車しないでいると、
歩道寄りの私を追い越しその車は普通に走り去っていきました。

なんだ、気のせいか。
しかし、
それからしばらく行くと、さっきの車が路肩に停車していて、今度は私がその車を追い越す形になったのです。
そして私が前に出たとみると、その車は発車しまた私の後ろにつけたのです。

恐いッ!
そう思いましたが、
細い裏道に入るのは尚更怖く感じましたし、大通りの方が人目があって安全と考え、その通りをそのまま走行したのです。
不審車に後をつけられる
しかし、私の自宅は民家もまばらな、田んぼだらけの調整区域にあります。
近づくにつれ並走する車は減り、とうとうその車以外、回りに人気がなくなってしまいました。
ここで捕まったら助けを求めることができない!
恐怖に駆られ速度を上げ、とにかく急いで帰って家に入ろうと一心不乱に走り続けました。
そして自宅の車庫に着くと、バイクを止め荷物を持って急いで玄関に走ったのです。
ところが、
私は焦るあまりにキーをバイクに刺したまま車を離れてしまいました。
しかもバイクのキーには家の鍵も一緒についていたので、家の中に逃げ込むことができません。
慌てて取りに戻ろうをしましたが、すでに後を追ってきた車が車庫前に駐車して様子を伺っています。
私はとっさに物影に隠れ車が出て行くのを待ちました。
しかし、出て行くどころか車から人が下りてきたのです。
自宅の庭まで侵入された
そして車道から敷地内に入ってくると、こちらに向かって歩いてきます。
私は車庫から玄関に向かう途中の、室外機の陰に隠れていました。
息を凝らしてじっとしますが、激しい鼓動で体が揺れます。
すぐ真横を足音が行き来します。
そしてどれくらい経ったか・・・
不審者は止めていた自動車に戻り、車を発進させました。
深夜の田舎で、他に音を遮るものがないため、全ての動きが音で伝わってきます。
私はじっと耳をそばだて、車が安全な距離に離れるのを待ちました。
・・・・・

よし!もう大丈夫
それから急いで車庫に戻り、
バイクに刺さったままになっているキーを抜き取ると、一目散に玄関へ向かい扉を開け家に入り鍵を閉めました。
((( ドキドキドキドキドキドキドキドキ )))
しばらく体がこわばり、動くことができませんでした。
本当に怖かったです。
深夜の恐怖体験
あの時、
車庫に電気がついていなかったので、真っ暗でバイクにキーがついたままだと気づかれなかったのが幸いでした。
それにしても、
私はああいったピンチの時、いつも硬直して何もできなくなってしまうのです。
自宅には両親もいたので大声を出せば良いと思うのですが、
就寝中の両親に声が届かなかったらどうしようとか、
気付いて助けに来る前に見つかって何かされたらどうしようとか、
そういった事に頭を巡らす・・・ではなく
ただ、怖くて何も考えられなくなってしまうのです。
そんな風ですから、恐怖で大声が出たとも思えません。
仮に防犯ブザーを持っていたとしても、恐くて押せなかったかも知れません。
情けないことですが、
本当に怖い時って私の場合、じっとしているのが精一杯なんです。。
都心の郊外ほど治安が悪い
このように私は人生で何度か、こういった不審者や変質者と呼ばれる人種に遭遇しています。
私の地元はとにかく治安が悪かった。

今はどうなんだろう・・
人気が少ない割に、市の中心部から近いからでしょうか?
空き巣や車上荒らしも多い。変質者も多い。
果てはわざわざ自殺しに来る人が何人かいました。
堤防に止めた車中や、
どうやって死んだのかと思うような、ほとんど水の無い用水路の中で。
・・・何かが呼ぶんでしょうかね。