タクシー乗車で体験した怖い実話
高校生だったある日
登校するのが嫌になり一人で海に行きました
季節外れの海岸には外国人が2人
岸壁から海に飛び込んで楽しそうに遊んでいます
何となく側を離れず眺めていると 手まねきされ
近づいたら・・ 海に投げ込まれました
ヘビー過ぎるグローバルコミュニケーション
笑いながらすぐ引き上げてくれましたが 制服ビタビタのまま放置されました
少し潮風にあたって昼前には学校に行こうと思っていましたが
登校はやめて帰宅するため再び電車に乗りました
磯臭い制服が車窓からの陽射しを浴び徐々に乾いてくると
制服から塩が生成されてきました
動くとポロポロ塩が落ち 叩くと余計に粉ふいて 座ってるシートが塩まみれです
本来この後バスに乗るのですが帰宅を急ぎタクシーに乗車
こうして自宅に戻り制服を洗濯して1日を終えた その翌日でした・・
タクシーは移動する密室
翌日は真っすぐ学校へ行きましたが気分が良くありません
前日は服のまま海に飛び込み
さらに今日は生乾きのその制服を着て登校していたので 風邪を引いたのでしょう
そのうち悪寒と頭痛が増してきたので早退することにしました
奇しくも昨日とほぼ同じ時間
電車から降りバス停に向かって歩いていると
止まっているタクシーから声をかけられました
あれ?昨日の子でしょ?また早退?遊んでるなあ!
偶然にも昨日乗ったタクシーの運転手でした
しかもその運転手 昨日と同じで自宅に帰るなら
ちょうどそっち方面に今から行くのでタダで乗せてあげると言うのです
どっちみち客乗せないで行くとこだったから
話がうま過ぎるので考えました
本当かなぁ・・着く頃になって金払えとか言われたりして
その間にもどんどん気分が悪くなります
ちょっと馴れ馴れしい感じだけど 体調も悪いし早く帰りたい
最初から有料タクシーに乗ったと思って請求されたら払えばいいやと
そのタクシーに乗り込んでしまったんです
一人乗車で空地に連れ込まれた
乗車直後から運転手の馴れ馴れしさが増していきます
『いつもこんな風に学校サボってるの?』
『彼氏いるの?最近の子はませてるよね』
と そんな話が続き
いつもこんな風に学校サボってるの?
彼氏いるの?最近の子はませてるよね
と そんな話が続き そのうち
『生意気にタクシーなんか使ってさー お金どーしてんの?』
『ひょっとして・・悪いことでもやってるのかな・・・』
・・何か嫌な感じ
私の自宅は市の中心部からだいぶ離れた場所にある
民家が少なく空地のような土地が点在する行き交う人がまばらな地域です
運転手は行き先を聞かずに昨日走った同じ道を走り続けていましたが
途中で昨日とは違う道を曲がりました
混み合う交差点を避けるための抜け道なのかも知れないと
違う道を行く理由を尋ねないでいると
脇道を何度か曲がり そのうち私道のような細い道に入っていきました
不安になった私は 遠回りになっていないか尋ねましたが
こっちの方が近道だと言い運転手はそのまま車を進め
人気のない空地に着いた時そこで車を止めました
怖いッ!!
なんで止めるんですか!?
ねぇ・・実は小遣い稼ぎとかしたことあるんでしょ?
怖いッ!!
ないです!私そーゆーのじゃない!
ほんとに?・・ちょっと試してみない?
怖いッ!!
降ろしてください!
慌ててドアに手をかけるとロックはされておらず手動で開いたので
車を飛び出してとにかく走りました
運転手は追って来ませんでした
はじめから無理矢理襲う気はなかったのかも知れません
誘いにのってくるような相手かどうか私の反応を試したのでしょうか
どちらにしてもとても怖い体験でした