朝日ソノラマ発行【高橋葉介】作品集
高橋作品の多くは、このように作品集でしか持っていません。
しょうがないです。
正直言うと子供の頃の第一次ブームには高橋先生知りませんでしたから。
先生のことは1995年から連載された『週刊少年チャンピオン』の『学校怪談』で知りました。
古い作品はすでに貴重品でお値段もそれなり。
ものを知らない古本屋で宝探しを試みますが、結局わずかしか発掘には至りませんでした。
誠に残念!
高橋葉介【猫夫人】
出版情報
高橋葉介作品集6『猫夫人』
・作者:高橋葉介
・短編全8話
・発行所:朝日ソノラマ
・1987年発行
集録作品
・HAUNTED HOUSE
・砲台
・少年と犬
・サーカス横丁
・夜の顔・他
(夜の顔/壺/ワイン/蝶/毛むくじゃらの手)
・テレパス
・走る女
・猫夫人
作品ピックアップ
サーカス横丁
なんと言ってもおすすめなのがこの作品。
夢の世界に消えてしまう女の話です。
もしもあの時、もしもあの時、〇〇していたら、そしたら全然別の人生を送っていたのではないだろうか……
夢中になって結婚してみたものの、あとはただ歳をとるだけ。
もう人生がおわってしまったよう・・・。
そんな思いをいだくようになった頃から、女はサーカスの夢を見るようになります。
子供の頃にみたサーカス一座。ピエロが女に呼びかけます。
一緒に来ないか?
日増しに鮮明になる夢で、ピエロが、他の仲間が女を誘います。
おいで、おいでよ、一緒に行こう。
女は拒みます。だってもう若くないから。もう自由に飛ぶことはできない。
体が、心が重くなってしまったのだから。
しかしピエロが言います。
どこが?
💬154ページと155ページに見開きで描かれている夜空。
一緒に来ないかと誘うサーカスの一団が浮かぶ漆黒の夜空が、
子供の頃、真夜中に窓の外にみた空と酷似し、ひどく怪しい気持ちにさせられます。
走る女
全く全然作風が異なりますが、これも押しです。
これ読むと何か元気になるんですよね♪
自分を信じて貫き通すことで得られる、爽快感と達成感に溢れかえっています!
高橋葉介【仮面少年】
出版情報
集録作品
作品ピックアップ
仮面少年
彼女が死んだ夫を忘れるまで僕は仮面をつけ続けるよ。
高橋葉介【ライヤー教授の午後】
・作者:高橋葉介
・短編全5話
・発行所:朝日ソノラマ
・昭和62年発行