Stint (シュティント)という魚
ドイツ第2の都市ハンブルク。この北方の大都市に私の友達が住んでいます。
ハンブルクはヨーロッパを代表するドイツ最大の港町ですが海洋には面していない内陸で、港は『エルベ』という大きな川につくられた湾港都市です。
ドイツ料理といえば『肉』というのは間違っていないのですが、このハンブルクでは当てはまりません。
完全に魚料理がスタンダード。
イカ・タコ・貝類以外はだいたい食べます。
ただし日本の様にスーパーに鮮魚コーナーはありません。
そんなハンブルクの春に欠かせないのが、『シュティント』という魚。
検索すると『きゅうり魚』と出てきますが、きゅうり魚を知らない私に言わせると少し大型の『ししゃも』です。
これがシーズンになると一斉に売りに出されます。
ドイツでは風物詩を世代を問わずとても大切にするので、季節ごとに街中がそれ一色となるのが何とも気をそそりワクワクさせられます。
昔は日本もそうだったんですけどね・・
シュティントをあおる新聞広告。
今コロナ禍なのでテイクアウトも盛んです。
レストランだとサイドディッシュが選べたりします。ただし全部ジャガイモ料理(笑笑
頭を落としてフライにするのが定番レシピです。
ところで、
この友達が日本にいた時、居酒屋でししゃもを頼んだ時のこと。
出てきたししゃもに、
頭が付いている!と驚き、
頭としっぽが焦げちゃってる!!と驚き、
頭ごと食べた私に驚いてました笑笑
頭食べるのッ!?
しっぽを食べたら、これまた驚かれました💧
しっぽも食べちゃうのッ?!
ハンブルクでも、しっぽは付いたまま出されますが、つまみ上げて丸かじりするのに便利だからだそうです。
食べ終わった皿にしっぽは残されていました。
もったいない精神旺盛で魚っ食いのハンブルガー(=ハンブルグっ子)ですが、しっかり火の通った小魚でも、頭としっぽを残すんですね。
シュティントの付け合わせの定番はジャガイモ。。いや、鉄則か。
ですが調理法には個性がでます。写真は友達の手料理。
茹でたジャガイモを粗くカットし、長葱の小口切りとひまわりのタネを和えて塩で味付けしたもの。
味はいたってシンプル。ふつーに日本の食卓に出てきそうです。
fertig! guten Appetit.(=できた!さあ召し上がれ^^)
そしてシュティントのシーズンが過ぎると、次は白アスパラの屋台で街がにぎわうのでした。
白アスパラの紹介はまた今度。