就職で初めて健康診断を受診
若い頃、上京してバンドをやっていましたが、
メンバーがストーカーになるというトラブルにみまわれ、
それを機に音楽に見切りをつけ就職しました。
この時就職せずフリーターのままだったら、
私は今の年まで生きてなかったと思われます。
何が幸いするかわからない・・
会社が実施する健康診断で子宮頸がんが見つかって命拾いしました。
定期健診と医療保険加入の大切さが身にしみた体験です。
初の婦人科検診で子宮頸がん発見
就職した会社では女性は35才になると健康診断に婦人科健診がプラスされます。
その人生初の婦人科検診で子宮頸癌が見つかりました。
自身にとって病院とは痛みに耐えられなくなって初めて向かう所です。
会社が健診を義務付けていなければ
自覚症状もないこのタイミングで病院には行っていません。
よってもっとステージアップしてからの発見になったことは明白。
つくづくラッキーだったと思います。
定期健診ほんとに大事ですよ
粘膜細胞検査による確定診断
健康診断の結果を受け、精密検査のため大学病院の婦人科を受診しました。
そこであらためて『子宮頸がん』の高度異形成・上皮内癌と診断されます。
ガーン！！
うそです笑。大したショックは受けませんでした。
（へー、そーなんだ。）って感じです。
自分でも意外
上皮内癌と高度異形成の違い
言っても『上皮内がん』ですから初期も初期。
この段階で発見治療となったら転移だとか深刻なことはまず無いです。
ご安心ください。
初期に推奨される円錐切除術
医師から『円錐切除術』という手術をすすめられました。
実際に手術を受けたのは診断からおよそ３か月後の2009年4月1日。
癌だとわかると気持ちとしては少しでも早く手術して、
万が一にも転移などしないようにしたいものですが、
救急患者でも無い限りそんな急に手術はうけられません。
順番待ちが必要です。
大丈夫とわかっていてもソワソワします、
手術までの流れ
私の場合、手術は一泊二日。
前日の夕方に病院入りして担当医から体調確認と手術についての説明をうけます。
この日、私の執刀医は別の患者さんの手術が長引いたとかで、
声がかかったのは19時近くでした。
就寝時間を待つだけの入院病棟はとても静かで、
その一室に寝巻のような病衣1枚で男性と二人きり。
相手は先生ですけどけっこー緊張します。
私の手術は翌日一番はじめに行われる予定。
質問は？
と聞かれたので、手術前の筋肉注射や浣腸について尋ねると、
円錐除去術は『静脈麻酔』で行われるので、それらは必要ないのだとか。
静脈麻酔による手術
けっこう広いオペ室の中央に、
あの椅子型をした検診台のゴッツイ版みたいな手術台がありました。
そこに自ら歩いて行って乗っかります。
では、麻酔入れますね。
全身麻酔といえば、
あの口にマスクあてて数かぞえてっていう『吸引麻酔』しか知らなかったので、
点滴のチューブをそのままつかい、
そこから麻酔を流し込むこという『静脈麻酔』はこれが初でした。
あくまでも個人的感想ですが、
強烈な乗り物酔いのピークが突然来たような、
一瞬ズンッてすごいGがかかったような感じで、
（うわ、気持ちわるい、）って思いました。
けど、思ったと同時でもう意識なし。それくらい効きが早かったです。
効きは吸引麻酔より早いと感じました。
麻酔について詳しく知りたい方は↓こちら↓
入院手術1泊2日にかかる費用
オペ室から車椅子で病室に戻ります。
手術後は安静にして麻酔が抜けるのを待ち、
手術費￥35,140を支払ってその日のうちにタクシーで帰宅しました。
あとは大事をとって自宅療養。なんですが、
飲み食いや運動にも特に制限のないこともあって普通に遊びに出掛けてました。
療養の名を借りた単なる長期休暇です
術後2週間後に大量出血
簡単な手術で終わり術後の経過もいたって良好でした。
それが、術後2週間経過したある日、何の前触れもなく突然大量出血したんです。
しかも職場復帰初日の通勤途中、電車の中で。
現在は手術も日帰りで、すぐ出勤する方もいるようですが、
私は自身の経験からそこは少し慎重になった方がいいと感じています。
確かに体に負担の少ない手術ですが、
私みたいな、術後10日以上経ってからの大量出血の事例は少なくないみたいですから。
しかし、この出血は気を付けようがなかったよな・・
要点まとめ
⭕定期健診は命を守る大事な仕組み
⭕子宮頸がんは性交経験があれば誰でもなる可能性がある
⭕上皮内癌はステージ０、高度異形成はさらにその前段階、共に初期も初期
⭕円錐切除術とは子宮を残し病変のみを切除する手術
⭕癌でも初期だと手術は基本順番待ち
⭕円錐除去術は静脈麻酔で行われる
⭕子宮頸がん円錐切除術（１泊２日）￥35,140（税込）
⭕術後10日以上経ってから大量出血することがある
